私は杏林大学医学部付属病院で循環器内科を中心に診療してまいりました。大学病院では心臓カテーテル班に所属し24時間体制のチーム医療で急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性大動脈解離、急性心不全などの患者さんに多く関わってきました。また一般外来や入院診療では高血圧症・脂質代謝異常症・糖尿病などの生活習慣病を始め、狭心症、不整脈、慢性心不全などの患者さんの診療に従事していました。

18年間の大学病院での診療を通じて感じたことは、命に関わる急性期疾患の発症を防ぐ為には患者さんが御自分の病気を学び理解して向き合うことが大切で有るという事です。そして食事習慣や運動習慣を基本とした生活習慣病のコントロールや適切な内服治療を選択するという事です。患者さんにこれらの事が伝えられたらと思いました。

2007年4月に府中市朝日町にクリニックを開設するにあたり『自分が患者であったら受けたい良質な医療』を地域の皆様に提供したいと目標を持ちました。そして病気を見るのではなく患者さんを診る。その上で患者さんの家族も見守れる医療を心がけていきたいと考えています。

朝日町クリニックは杏林にも近く、榊原記念病院や武蔵野赤十字病院や多摩総合医療センターなどの高度先進医療を提供できる医療機関が身近にあり、医療連携の環境に恵まれています。医療連携で他施設と緊密に連携をとりながら外来診療を行う事が可能です。高度先進医療が必要な患者さんは、いつでもご紹介できる体制を取りながら地域医療に貢献していきたい所存です。